桃の農家さんと出会った。
simecoという名前は、おばあちゃんの名前からとったそうだ。
しめこ、シメコ、しめこ、、、、アタマから離れない名前。
煮しめのような、閉められた場所のような、かわいらしい。
僕と同年代の彼は、おばあちゃんが管理していた木を受け継いで、
桃を栽培している。いくつかの品種を栽培しているが、
佐久で開発されたという”おどろき”という品種を教えてくれた。
きょう実は手土産用にsimecoの農場まで足を運んで初めていろいろな話を聞いたのだ。
彼はIターンの僕らとは違い、Uターンで佐久に帰ってきた。simecoという名前。
おばあちゃんの名前だと知ると、少し呼びづらい。simecoさんのほうがいいか。
野球グローブを作るという趣味(仕事?)。自分には想像もつかない世界で
生きている人にまた出会った。まだまだ佐久にはおもしろい逸材が
いることにおどろき。また、おしゃべりが止まらないのだ。
そうそうおどろきという品種は、佐久で開発された品種。
身が固いのが特徴。消費者の多くは柔らかくてジューシーな桃を好むので、
段々と栽培する農家がいなくなってきてしまったらしい。
作る人がいなくなってしまって、、、という話を聞いた途端にわくわくしてきてしまう性分。
何を隠そうゴリゴリした食感の桃が僕は好きなので、ぜひ食べたいと思ったが、
今年の分はもうほとんど予約で売り切れになってしまうそうだ。来年はぜひ食べたいもんだ。
というわけで、”なつおとめ”という品種をわけてくれることになった。
見るからにうまそうだ。佐久は桃の産地として全国的に有名ではないと思うけど、
8月の上旬くらいになると、直売所には桃がわんさか並ぶ。岡山とか福島の
直売所に行くのは少し大変だが、関東圏の人だったらぜひ佐久に来て桃を
買ってほしい。産地には、安くてうまいものがあるからだ。通常市場流通しないような
珍しい品種や、ハブキの農産物が日常的に手に入るのは産地ならではだと思う。
夏には桃の他にもプルーンがある。
きょうはツアーという品種をわけてもらった。これからサンプルーンという品種が
出てくるそうで、糖度がもっと高い。楽しみだ。プルーンの木は今年から栽培ができなく
なってしまった地元の方から譲り受けた木。田んぼもそうだが、果樹もやり手が
いなくなるなかで、担い手が必要になっている。いま引き継がないと木が切られてしまう。
それくらい、産地は消えそうになっているのも事実。佐久でまだまだ桃やプルーンを
楽しむために、もっともっと若手農業者が増えるといいな。
がん!がん!がん!
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