がんも農場のお店

2019年2月13日水曜日

ロッキーについて考えた。

昔、我が家にはロッキーという名犬がいた。
小学校1年生のときだったか、兄に扇動されて犬飼いたい!と
両親、主に父親にせがんだ。
当時、なぜかうちにあった三菱のデリカ(?)で
ペットショップまで行き、ダンボールに座らせて家まで連れ帰ってきた。


“血統書付きの柴犬の子犬。”
雑種じゃなくて、血統書付きだよ。
この言葉を何度も繰り返したのを覚えている。


名前は何にしよう。もてる経験値の中で僕が提案できたのは、
“ラッキー”という名前だった。発言力もないので当然却下。
“ロッキー”という名前になった。そのロッキーという名前は
誰の提案だったんだろうか。今はよく覚えていない。
当時ロッキーという名前は、かるく流行っていたように思う。
30年ほど前だから、1988年くらい。
時代的には「ロッキー4」かな。ロッキード事件じゃ古すぎる。
昔は“コロ”とか“ポチ”とかそんな名前のワンちゃんがいっぱいいた。


小学校の友だちのおいちゃんちの犬はコロだった。
よく放課後にコロとも散歩に行った。
ある日、コロは散歩の途中に自分から走り出して逃げた。
途端に交差点で車にはねられてしまった。
唖然とする僕の横をすり抜けて、コロを抱えようとするおいちゃん。
ぐったりしてたコロだったけど、おいちゃんが触れた途端に
噛み付いた。コロはそれきりだった。
おいちゃんはとんでもない量の血を流していた。
僕はびっくりして、すぐに走り出した。父兄参観に出席している
おいちゃんのお母さんに伝えるためだ。


ちょうど学校に着くと同時においちゃんのお母さんが
校舎から出てきた。大人が本気出すと、他人の子供なんて
視界に入らない笑 僕の報告虚しく、電話という文明の利器で
情報を知ったおいちゃんのお母さんは颯爽と
自転車で学校を去っていった。
ポツンと残された僕は、そのまま家に帰った。

ロッキーは僕の散歩の時にはよく逃げ出したけど、事故には合わなかった。
僕より先に家に帰って、自分では開けられない家の門の前で待っていた。
末っ子の僕をなめてたんだと思うけど、
困った時にはよく相談に乗ってくれたものだ。
ちょうど小学校を卒業するくらい、12年の寿命を全うしてロッキーは死んだ。
きゃーん!と最後に鳴いた。
糖尿病になってから大変そうだったけど、
美味しいものもいっぱいあげたから多分うれしかったと思う。
給食のパンもいっぱいあげたもんな!ロッキー!



--> がん!がん!がん

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