がんも農場のお店

2015年9月9日水曜日

静岡県藤枝市に視察。

9月9日(水)

雨がしとしと降っています。
予定していた草刈りは中止。
きょうはこれから本降りとなるでしょう。

稲刈りに向けての大きな作業はだいたい片が付いて、
あとは出来る限り草取りをしたり、草刈りをしたり、
稲刈り後のお米の販売や管理について計画したり、
新米のお知らせをお客さまに発送したり、
こまごまとした作業が続きます。

8月はほんとうに県外に出ることが多くて、情報を整理する間もなく、
また旺盛な成長をする畦草を草刈りしたり、草取りしたりと、
農作業に追われておりました。
9月に入ると気温がぐっと下がったおかげで、雑草たちの成長も
だいぶ落ち着いたようです。まだ稲も成長してもらわないと困るので、
気温は欲しいのですが、雑草たちが落ち着いたのは、精神的に
とってもいいです笑


8月下旬に静岡県は藤枝市に行きました。



これは稲の一種です。

 
 
これも稲の一種です。

普通の稲と違うのがわかりますか??
穂が枝分かれしていないんです。
 


これも稲の一種。
とっても背が低い。

これらの稲はすべて松下明弘さんの田んぼの稲です。
2年くらい前に著書を読んで感動し、見学に行かせてもらったのが
きっかけで、その後も交流を続けさせてもらっています。

多様な稲は松下さんの趣味ですが、松下さんが飛びぬけているのは、
その栽培方法です。

これはカミアカリ。
ご自身でコシヒカリの中から異種を発見し、「カミアカリ」という名前で品種の登録まで
したそうです。









この田んぼ、通常の田んぼとだいぶ違うのです。

無農薬有機栽培なのに、雑草がひとつもありません。

それに、稲が少ないです。これは食味を追及するために
収量を取りすぎないということだそうです。



これが僕の田んぼです。違いがよくわかるかと思います。

松下さんは、稲の栽培について根本から考え直しています。

耕耘の目的は?代掻きの目的は?
田んぼでお米をどれくらい収穫するのが適切か?
品種は最適か?

長い時間をかけて実践し、検証し、比較しています。
その結果がいまのカミアカリの栽培方法になっています。

もちろん、その他にこまるや山田錦の栽培など、ネタにつきないほど
おもしろい取り組みをたーくさん実践されています。

そのすべてが、ご自身で考え実行してきた結果になっているように思えます。

松下さんと出会ったことがきっかけで、神丹穂(かんにほ)という古代米を育てています。
先日戸隠に行った際に、神丹穂(かんにほ)を探している方と出会いました。

工房四季の木

丈が長く、わらの加工にとてもいいそうです。

今年から、コシヒカリのほかに酒米(日本酒醸造用のお米)、もち米など
少しだけ品種を増やしました。それにバケツ稲で数種類の稲も作っています。
こうして縁があって、自分の米作りに少しだけ広がりができるきっかけを
いただけたことに感謝しています。

米作りは機械化がされていて、耕耘でも代掻きでも、機械屋さんが
やり方を教えてくれます。よく、ものを考えない農家が増えたなんて、
ベテラン農家の方から聞いたりしますが、松下さんの取り組みを見ていると、
自分がいかに考えていないかがよくわかります。

自分の米作りにおいて、なにをどうするか、考えて考えて、
自分の米作りを作っていきたいと思います。

がん!がん!がん!

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