がんも農場のお店

2017年8月20日日曜日

お喋り。

最近は、雨もよく降ってくれて田んぼには水が十分にある。
内職仕事などもあって田んぼから足が遠のいていたが、
きょうは田んぼを一回りしようと出発。

ところで昨日は佐久の観測所によれば、22時ころに
1時間で25mmの雨が降ったとか。当時家にいたと思うんだけど、
とてもそんな降ったようには思えない。確かに雨は降っていたと思うけども。
佐久に住んでから、こんなことがたびたびある。こっちでは降ったのに、
向こうでは降ってない。その逆もしかり。どうやら地形が原因のようで。
観測所のある佐久市中央と私の住む地域の間に丘がある関係で
雨の降り方が大きく違うらしい。

そんなわけで、降雨量を見た私は心配になって家を飛び出したんだけども、
普段とあまり変わらない様子でした。田んぼは。ただ千曲川は増水していましたね。


しばしの田んぼを巡るドライブと散歩。


軽トラを走らせて、1枚、2枚、、、とだいたい半分くらいの田んぼを見終わったところでしょうか。
いつもお世話になっているKさんがいたので、しばしのおしゃべり。
Kさんは私の田んぼの近くに田んぼもお家もあり、よく私のお米作りのことや地域のこと、
たくさんのことを教えてくれるとっても親切な方だ。もう御年77歳になるが、昔のことを
本当によく覚えていて事細かに教えてくれる。

きょうはお米の受粉のことを教えてくれた。
お米には3日ほどしか受粉できる時間はない。その間に日が照らないと受粉できずに
モミが成熟しないで不稔のモミになってしまうそうだ。この天気なので、やはり不稔のモミは
目視で見ても例年より多いように見える。周囲の田んぼも見ながら、草切り虫とかニカメイチュウとか探して歩いた。

中山道が通るこの浅科はその昔、皇女和宮の行列が通り、宿場として利用されたという歴史をもつ。Kさんは古文書についても詳しく、当時の古文書で皇女和宮が通る際に通達があったという
文書が残ってるということも教えてくれた。皇女和宮と言えば、我が故郷桶川も桶川宿があった町である。当時はさぞ大騒ぎであったろうなぁなどど田んぼの畦に座って話していたら、なんと
お昼になってしまった。慌てて残りの田んぼをまわって帰路についたのだった。

佐久に来てからは当たり前になってしまったが、田んぼで出会って話し込むということが、
割とよくある。特に自分よりも年配の方は、ものしりだと感じる。何十年という時間を
生きた経験というのは聞けば聞くほどエキサイティングである。農業の醍醐味とは、
こんな時間を過ごせることにもあると私は思う。地域における農業は歴史と密接につながっている。そういう農業を語り継ぎたいと思うし、何かの形で残したい。

ものしりの方とのおしゃべりは、いつも自分の想像力を超えてくる。
自分がいかに無知かを知る機会にもなる。

農業は深い!
そして、稲刈りまでもう少し!

がん!がん!がん!

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