がんも農場のお店

2018年12月10日月曜日

「登呂で、わたしは考えた。」を読んで。

「登呂で、わたしは考えた。」
著者:本原令子さん

この本を数日間暇をみては読んでいたのですが、
ものすごくおもしろかった。
きっかけは、がんも農場のお米を取り扱ってくださっていて、
いつもいつも稲作の楽しい話をしてくれるお米屋さん。
静岡の安藤米店の長坂さんだ。

お米作りを初めて2年目だったか3年目だったか。
静岡に訪れて、長坂さんと松下さん(「ロジカルな田んぼ」の著者)に出会った。
その時にお米作りってこんなにワクワクするものなのか!?
そんな新しい世界を見せてくれた。

あれからずっと交流をさせてもらっていて、毎年毎年新しい発見をさせてもらっている。
そんな長坂さんや松下さんも参加したという、登呂遺跡で行われたプロジェクト。

”アートロ”

土から生まれたものだけで生きるという実践。とか、
作り上げたものが再び”ほどけて”土にかえっていく。とか、
キッチンは工場。とか、
キッチンが上水と下水の結節点。とか、
所有が生まれていく様子。とか、
そこにあるもので家を作る。とか、

もうもう面白いことだらけのワークショップの様子がまとめられていた。
そしてきわめつけは藤原辰史先生と長坂さん、本原さんとの鼎談。
実践から見えてきたことを藤原先生が読み解いていく様子がまたおもしろい。

自分は稲作のおもしろさをお客さんに伝えたい!と思って日々発信しているのだけど、
その自分が理解しているおもしろさ、稲作の魅力の半分以下しかわかってないのでは!?

落語って江戸の風を感じることができるのが魅力ですよね。
稲作は弥生の風を感じられるのが魅力なんじゃないのか!?
これこそ稲作の古典。
新作もいいが、古典もいいぞよ。

35歳にして、まだまだ未知の世界は続くのだ。

ワクワクする本をありがとうございました。

がん!がん!がん!

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