がんも農場のお店

2017年9月16日土曜日

農民として。

うっかり草取りを忘れていた田んぼが一枚あることに気づき、
きょう慌てて作業に入る。台風前で時間がないと思っていたら、
なんとか夜までもちそうで、無事草取りも完了。
合わせて、溜め池の草刈りも。

溜め池の草刈りをしていると、同じ集落で田んぼを作っている方と
行き会う。黒田さんはどれくらいやってるのかね?
ここ数年、毎年少しずつ田んぼの耕作面積が増えてきて、
その範囲は浅科村全体に点在している。
いま耕作しているのは4町分弱である。
田んぼのオーナーの名前を伝えると、8割方知り合いなのだから
びっくりする。実に16名の方からいま田んぼをお借りしている。

みなさんそれぞれ個別の事情があって田んぼの耕作ができなくなり、
やってほしいというお話をいただき、縁があって僕が耕作させていただいている。
田んぼの稲刈りが終わると、年末までに年貢という形で現金かお米で
借り賃をお渡しする。年貢は相場がだいたい決まっているが、これも田んぼによって
まちまちで、耕作する田んぼの状態によっても違ったりする。

田んぼには、オーナーご本人との関係ももちろんだが、付随するご親族との
関係もでてくる。昔から、自分の親族の田んぼのお米を食べてきた方もいて、
そういった方には、年貢とは別に耕作した田のお米をお分けすることもある。
もちろんこちらも商売なので有料ということにはなりますが。。。

こうして、米作りをしていると、単なるお米の栽培と販売だけではなく、
田んぼの持ち主であるご家族や、田んぼのご近所の方との関係が出てきて、
話題に事欠かないくらい。

全国各地に田んぼはあって、お米が作られているけども、こうして米作りをしていると、
まさに田んぼは暮らしと密接につながっているんだと実感できるのである。
だからこそ、乱暴に効率性とか利益という数字だけで推し量れないものがあると
現場にいればいるほど感じてしまう。こんな田んぼ、地域でいつまでも守りたいと
思うのは、農民になったから感じるんですかね。

がん!がん!がん!

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